パソコンの電源を入れても画面が真っ暗…そんな時はまず放電!
「電源を入れようと思って電源ボタンを押しても、画面に全く何も映らなくなっちゃった…」
パソコンの故障には色々な症状がありますが、上記のようなご相談は中でも非常に多いです。昨日まではしっかり動いてくれていたのに、突然何も動かなくなってしまったらどうすればよいか途方に暮れてしまいますね(泣)
この症状について推測できる原因はいくつか考えられますが、その多くが部品の故障によるものです。また、部品の故障の場合はマザーボード(基盤。パソコンの動きをつかさどっている重要な部品の一つです)かもしくはディスプレイの不具合のケースがほとんどで、そうなるとメーカーでの修理代も3万円を軽く超えることが多いです。
ただ、そこで「もう買い換えるか修理するかしか無いのか…」と諦めないで下さい!もしかしたらあなたのその起動しないパソコン、全く別のことが原因で動かないのかもしれません。そしてそのことが原因であれば、ご自身ですぐに直せるかもしれないんです。
具体的にどういうことかと言うと、パソコンに電気が溜まってしまって起動しないということがありえます。この場合、放電という作業を行えばすぐにパソコンが復活するかもしれません。さらに放電という作業自体は、全くの素人でも難なくこなせてすぐに出来る作業ですのでご安心下さい^^
なお、この放電という作業は原因が何か全くわからない場合でもやってみて全然問題ありません。ですので、「パソコンに電気が溜まるって何??」とちんぷんかんぷんなあなたも、今回のように画面に全く何も映らないといった症状の場合は、まずは放電を試すことをオススメします。
ちなみに、放電してもダメなら部品の不具合の可能性が非常に高いので、その時はメーカー修理などに出して部品の修理をするかお買い替えする必要があります。
それではどうやって放電すれば良いのかを、デスクトップパソコン、ノートパソコンの順でご説明します^^ご自身のパソコンに合わせてお読み下さい。また、先にパソコンの放電をする際の注意点も記載するので、是非そちらもお読み下さい。
放電の前にやること・注意点は?
ご自身の体の静電気を外へ逃がす
これはやらなくても大丈夫なのですが、パソコンの放電作業を確実にするためにはやっておいたほうが無難です。やり方は超簡単!しかもたったの2秒で出来ちゃいます。
そのやり方とは…何かに2秒ほど両手で触れ続けて体の電気を外に逃がしてやるだけです!ほら、簡単でしょ(笑)
触れるものはゴムのように電気を通さないもの以外なら何でも良いです。身近だと金属や木で出来たものや壁紙に触れると特に効果的。これらは電気を通しやすいので、体に溜まっている電気を抜くのに最適です。
余談ですが、もしパソコンのメモリを交換する場合も体の放電作業を行ってからするのが望ましいです。体の放電をしていない手でメモリを触ると、メモリを痛めることがあります。
特にメモリを外したり、CMOS電池は外さなくて良い
パソコンの放電のやり方は色々なサイトに載っていますので、いくつかのサイトを見てからこのサイトにたどり着いた方もいらっしゃると思います。そんな方々は他のサイトでは、放電の前に「メモリを外しましょう」とか「CMOS電池を外しましょう」と書いてあるのを見たかもしれません。
これはもちろん間違ってはいませんが、経験的にはパソコンの放電の際にはそこまで効果は変わらないです。つまり、私は特にこれらの作業はやらなくても全く問題ないと思います。
というのは、これらのことをやったとしてもそこまで放電の効果は変わらないですし、それよりもこれらの作業をやったことがない方が多いと思います。メモリの取り外しはそこまで難しくないとしても、CMOS電池なんて聞いたことがある方の方が少ないんじゃないでしょうか。(ちなみにCMOS電池というのはパソコンの基盤に付いているボタン電池のことです。パソコンの根底の設定などを保存するためなどに付いています)
特にCMOS電池の取り外しは場合によっては非常に難しく、下手をするとパソコンを壊してしまう可能性もあるのであまり手を出さないほうが良いと思います。
デスクトップパソコンの放電の方法
デスクトップパソコンの放電は非常に簡単です。
手順は以下の通り。
1、電源ケーブルなど、パソコンに差さっている全てのケーブルをパソコンから外す
2、その状態で電源ボタンを10回程度押す
⇒もちろん電源は入りませんが気にせずに押してください。押し方はいつも電源を入れているときのようにポチッと短く押すのを10回程度繰り返せばオーケーです。
3、10秒くらい電源ボタンを長押しし続ける
⇒この作業は1回で大丈夫です。
4、1分くらい放置する
5、電源ケーブルやキーボード、マウスのみ差し直して電源が入るか確認する
この作業で電源が入れば電気がパソコンに溜まっていたことが原因です。逆にそれでも電源が入らない場合は部品の不具合の可能性大なので、修理か買い替えを検討しましょう。
ノートパソコンの放電の方法
ノートパソコンの放電の方法もデスクトップとほとんど変わりませんが、バッテリーを外すことの出来るモデルかどうかでやり方が変わります。両方の場合についてやり方を記載しますので、ご自身のパソコンに当てはまるやり方をお読み下さい^^
充電バッテリーを取り外せる場合
1、電源ケーブルなど、パソコンに差さっている全てのケーブルをパソコンから外す
2、パソコンの裏についている充電バッテリーを外す
⇒爪の付いたロックをスライドさせて取り外します。大抵は簡単に外せると思いますが、上手く外せない場合は無理に外そうとせずに、下記の「充電バッテリーを取り外せないパソコンの場合」を行ってください。それでも十分があります。
3、10秒くらい電源ボタンを長押しし続ける
⇒この作業は1回で大丈夫です。
4、1分くらい放置する
5、電源ケーブルのみ差し直して電源が入るか確認する
デスクトップ同様、この作業で電源が入れば電気がパソコンに溜まっていたことが原因です。逆にそれでも電源が入らない場合は部品の不具合の可能性大なので、修理か買い替えを検討しましょう。
充電バッテリーを取り外せない場合
最近の一部のノートパソコンはバッテリーがネジ止めされていたり、基盤と線でくっついていて取れないものもあります^^;そんなパソコンをお持ちだったり、バッテリーを外せるモデルでも外し方がわからない場合は、無理に外そうとせずにこちらの方法を試しましょう。
1、電源ケーブルなど、パソコンに差さっている全てのケーブルをパソコンから外す
2、そのまま2分程度放置する
3、電源ケーブルのみ差し直して電源が入るか確認する
あれっ、終わり?と思われるかもしれませんが、誤植ではありません(笑)バッテリーが付いている以上、電源ボタンを押せないので放置することで放電します。これでも結構放電効果はありますよ^^
なお、充電バッテリーを取り外せないノートパソコンの場合は、実は裏に針金くらいのものが入る小さい穴が空いていることが多いです。この穴の奥のボタンを針金などで押すと放電の代わりになる場合もありますが、場合によってはパソコンの根底の設定が初期状態に戻ってしまう可能性もあります。ですので、何かのきっかけでこのボタンを知った方も、実際に押すのは辞めたほうが無難です。
上記の放電手順1、2、3で電源が入れば電気がパソコンに溜まっていたことが原因です。逆にそれでも電源が入らない場合は部品の不具合の可能性大なので、修理か買い替えを検討しましょう。
まとめ:放電で改善したならひとまず安堵!ダメなら修理かお買い替え
さて、放電してみてあなたのパソコンの具合はどうだったでしょうか?無事動くようになったならそれに越したことはありません^^もちろん、たびたび同症状が出る場合は一度メーカーなどに見てもらったほうが良いですが、その後問題なく動くようなら当面は大丈夫だと思って良いと思います。
しかしもし放電をしてみても動かない場合は…残念ながらご自身ではなかなか直せない故障の可能性が高いです。そして、その時は安く見積もっても修理には3万円以上かかる場合が多いです。
もし、お持ちのパソコンが4、5年以上前のパソコンであれば今後のことを考えて、修理ではなくお買い替えしたほうが良いかも知れません。現在は国産パソコンでも、安いパソコンであれば7万円~で買えることもあります。もしお買い替えをご検討されているなら、パソコンを安く買う方法についてはコチラの記事で詳しく書きましたので参考にしてみて下さいませ^^